【宅建コラム No.10】 最近、宅建試験が少し難しくなった?②

前回に引き続き、「最近、宅建試験が少し難しくなった?」をテーマでお話いたします。

ここ直近の宅建試験、具体的には平成24年度より、
いわゆる「個数問題(組合せ問題も含む)」での出題が増えています。

では「個数問題」にすると、なぜ、難易度が上がるのでしょうか?

そもそも一般的な「正しいものはどれか?」の四択問題では、
一つでも確実に正しい肢が分かれば、
他の肢が分からなくても正解を導くことができます。

しかし、「正しいものはいくつあるか?」の「個数問題」では、
4つの肢それぞれの正誤が分からなければ正解を導くことができません。

その点、「正しい組み合わせはどれか?」の「組み合わせ問題」の場合は、
肢の一つでも、「間違い」を確定できれば、
その肢との組み合わせの肢は、除外できることで、
「個数問題」より答えを導き易くなります。

いずれにしても、作問者は、「重箱の隅を突っつくよう」な意地悪な作問をすることなく、
「個数問題」の形式で、難易度を上げ、
宅建受験者が正確に理解できているかを問うことができます。